宝塚市・川西市・伊丹市
JR福知山線武田尾廃線敷は、西宮市生瀬から宝塚市武田尾までの約4.7kmのハイキングコースです。コース内には6つのトンネルや3つの橋などの鉄道遺構が当時とほとんど変わらぬ姿で残っています。老若男女問わず冒険気分で楽しめるコースで、気軽に足を運べるのも魅力のひとつ。
秋には紅葉狩りもできますよ。そこで今回は、武田尾廃線敷の見どころをご紹介します。
【お願い】新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から、お出かけの際は、各施設、お店の公式ホームページで最新の情報をご確認ください。
武庫川の渓谷沿いに続くJR福知山線廃線敷は、かつて蒸気機関車が走っていました。1986年に新線が開通したため、87年間に及ぶ旧国鉄福知山線は廃線になりました。長らく立ち入りが禁止されていましたが、2016年に自己責任を原則としたハイキングコースとして一般開放されました。廃線敷には朽ちた枕木や6つの真っ暗闇なトンネル、錆びた鉄橋が当時とほとんど変わらぬ姿で残っており、ちょっとした冒険気分を味わえますよ。
■武田尾廃線敷へのアクセス
JR福知山線「生瀬駅」「西宮名塩駅」から徒歩15分、「武田尾駅」から徒歩8分
ここでは、武田尾廃線敷でしか見られないスポットを写真と合わせてご紹介します。
1.本格的な線路歩きができる
武田尾廃線敷のコースは、かつて蒸気機関車が走っていたとあって、枕木と砂利が残ったまま。線路歩きを堪能できます。速度標識や見張り台などが線路わきにひっそりとたたずんでいます。
2.真っ暗なトンネル内を冒険気分で歩くことができる
武田尾廃線敷の一番の特徴は、トンネル内を歩けることです。コースには6か所のトンネルがあり、夏でもひんやりとしています。トンネル内は照明がないため、真っ暗で肝試しをしているようです。そのため懐中電灯は必須アイテム!トンネル内のコースは枕木と砂利でデコボコしていたり、水たまりがあったりします。歩くときには足元を照らして、安全に充分気をつけて歩きましょう。
3.SNS映えする風景がある
武田尾廃線敷を歩くこと約1時間、コースの半分を過ぎたあたりに「第2武庫川鉄梁」という真っ赤な鉄橋がみえてきます。フォトジェニックな風景は、SNS映えする撮影スポットでもあります。橋の下は武庫川の急流でみどころですよ。
4.武庫川渓谷の迫力ある岩山を見れる
武田尾廃線敷のすぐ横は、武庫川の中上流、生瀬からスタートし、廃線敷入口から武田尾までの前半のコースでは、大きな岩や迫力ある急流を眺めることができます。大きな岩がたくさんある迫力満点!大きくすぎてびっくりしますよ!残念ながら、岸辺に下りることはできません。廃線敷から迫力を楽しみましょう。
武田尾廃線敷を歩くにあたっての注意点をいくつかご紹介します。ハイキングコースとして開放されているとはいえ、いたるところに「落石注意」の看板が置かれています。自己責任を原則としたコースなので、服装や安全面に留意して歩きましょう。
■服装
動きやすい服装、歩きやすい靴がおすすめです。平坦なコースですが、枕木や砂利が多いため、アスファルトの道に比べると歩きにくいです。トレッキングシューズやウォーキングシューズを履く方が足が疲れにくく快適に歩けます。また、山の天気は変わりやすいため、雨具やウィンドブレーカーがあると安心ですね。
■持ち物
・懐中電灯トンネル内は照明がなく真っ暗です。ライトは必需品です。スマートフォンのライトよりもヘッドライトや懐中電灯など、前方をしっかり照らしてくれるものの方が望ましいです。
・飲み物、食料ウォーキングをするにあたって、喉が渇く前にこまめな水分補給を行いましょう。武田尾廃線敷には、自動販売機やコンビニエンスストア、売店はありません。コースは一本道で抜けることもできないため、必ず持参しましょう。多めに持参すると安心ですね。食料は疲れたときに食べられるあめやチョコレート、おにぎりを持参すると安心ですね。また、ごみは持ち帰るようにしましょう。
■お手洗いはすませておく
武田尾廃線敷内にはトイレがありません。廃線敷入口にあるトイレを利用しましょう。
■その他注意事項・体調不良のときは来訪は控えましょう。
・武田尾廃線敷はウォーキングコースとして整備されているとはいえ、自己責任のもとに一般開放されています。落石や倒木の危険性、真っ暗なトンネル内での転倒など、事故やケガには十分注意を払って歩きましょう。
・コースから外れた場所への立ち入りは厳禁です。
・明るい時間帯に歩くようにしましょう。余裕を持ったスケジュールを組むとよいですね。
・ベビーカーや車いすでの通行には不向きなコースです。
■禁止事項
・ペットの同伴
・自転車やバイクでの通行、駐輪
・ランニング
・火器の使用
武田尾廃線敷ハイキングでノスタルジックな気分を味わおう
全長約4.7km、約2時間で歩ける武田尾廃線敷についてご紹介しました。非日常的でノスタルジックな廃墟跡ロケーションは、無料で楽しめて日帰りのお出かけにぴったりのスポットです。
お弁当を広げて、山や渓流を眺めながらのんびりする時間を過ごしてみるのもいかがでしょうか?
■参考URL
・にしのみや観光協会「JR福知山線廃線敷 -ハイキングコースについて」
・宝塚市国際観光観光協会「JR福知山線廃線敷ハイキングプラン」
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