【宝塚生まれ】ウィルキンソンタンサンの誕生秘話とアレンジレシピを管理栄養士が紹介

2021年10月14日

炭酸水は人気の高い飲み物のひとつです。さまざまなフレーバーのものが販売されており、日常的に飲んでいる方も多いと思います。炭酸水の中でもメジャーなブランドのひとつ「ウィルキンソンタンサン」は、実は宝塚生まれだったのをご存知でしょうか?そこで今回は、管理栄養士の私がウィルキンソンタンサンの誕生秘話と歴史、アレンジレシピを3つご紹介します。

ウィルキンソンタンサンの誕生秘話と歴史

ウィルキンソンタンサンは、ジョン・クリフォード・ウィルキンソン氏の名前に由来します。1889年(明治22年)ジョン・クリフォード・ウィルキンソン氏が、宝塚の山中で狩猟中に炭酸鉱泉を発見。その後、鉱泉水をロンドンの試験場に送って分析したところ、世界的にみても食卓用として優良な鉱泉であることが分かりました。そこで、ウィルキンソン氏はこの鉱泉の瓶詰めを企画し、鉱泉の瓶詰を個人事業として生産開始しました。その後、工場を現在の兵庫県西宮市塩瀬町生瀬に移転し、「宝塚工場」として操業開始。1904年(明治37年)に、「ウィルキンソンタンサン」が誕生して、現在にいたっています。「炭酸」は今では一般的に使われていますが、1901年当時は「ウィルキンソン」の商標だったそうです。2011年(平成23年)には、ウィルキンソン タンサンのPETボトル(500ml)での販売が開始されました。それまでは、主にバーでカクテルなどの飲み物を作るときの割材として使われていました。しかし、PETボトル(500ml)での販売により、炭酸水の直接(ストレート)飲用というスタイルが定着し、今にいたっています。2012年(平成24年)には、レモンフレーバーのPETボトル(500ml)も誕生!その後、さまざまなフレーバーのものが販売されています。

 

日本で一つだけ?ウィルキンソンタンサンだらけの自動販売機

宝塚市内に日本に一つだけ?のウィルキンソンタンサンだらけの自動販売機があります!その自動販売機は、ナチュールスパ宝塚の横に設置されています。自動販売機を設置している付近が、ウィルキンソンの源水だとか。ウィルキンソンタンサンが宝塚発祥であることを説明している看板があります。自動販売機では、2種類の炭酸水が販売されています。早速、ウィルキンソンタンサンレモンフレーバーを買ってみました!1本110円で販売されています。いつもならスーパーで買うウィルキンソンタンサン、発祥の地で飲むと一段とおいしく感じられますね!「強炭酸」というだけあって、のどごしすっきり!シュワシュワ感がたまらなかったです。皆さんもぜひ一度、現地に足を運んでウィルキンソンタンサンを飲んでみてはいかがでしょうか。

 

炭酸水のアレンジレシピを3つ紹介

炭酸水はレモンやオレンジなどさまざまなフレーバーのものが出てきて、より楽しめるようになりました。炭酸水はドリンクの材料としてアレンジをすることもできます。ここでは炭酸水を使ったアレンジレシピを3つ紹介します。

 

レモネード

■材料(作りやすい分量)

【レモネードシロップ】

レモン 1個(110g)/砂糖 大さじ6/はちみつ 大さじ1/炭酸水(1人分) 130cc

■作り方

1.レモン1個を鍋で数分煮て、汚れを落とす。皮はすべてすりおろす。

2.横半分に切って果肉を絞る。

3.②に分量の砂糖とはちみつを入れ、よく混ぜ合わせてシロップを作る。

4.③のシロップ大さじ2と1/2に炭酸水を加え、よく混ぜ合わせて出来上がり!

 

■レモンについて

レモンのさわやかな香りは、柑橘系果実に多く含まれる、香り成分リモネンによるものです。リモネンにはリラックス効果、ダイエット効果などがあるといわれています。また、レモンにはビタミンCが多く含まれており、肌の調子を整え、風邪予防にも効果的。実はレモンの皮にビタミンCや多くの有効成分が含まれています!すりおろしたり、刻んだりして使うとよいですね。*1

 

リンゴ酢はちみつソーダ

■材料(1人分)

リンゴ酢 大さじ1/はちみつ 大さじ1/炭酸水(無糖)150cc/氷 適宜

■作り方

1.グラスにリンゴ酢、はちみつを入れ、よく混ぜる。

2.①に炭酸水を注ぎ、お好みで氷を入れる。

 

■酢について

醸造酢は、米や麦などの穀物や、りんご、ぶどうなどの果物に酢酸菌を加えて発酵させた調味料です。酢酸のほかに、クエン酸やアミノ酸なども含みます。酢に含まれるクエン酸は、エネルギー産生に関わるため、疲労回復などに効果があるとされています。胃の働きを助けて食欲を促進する働きも期待できるため、疲れたときに飲んだり、料理に使うとよいですね。*1

今回使用したリンゴ酢は、飲料用のお酢として人気があります。水や炭酸水で割ると手軽に楽しめるのでおすすめです。

 

ラッシーソーダ

■材料(1人分)

ヨーグルト(無糖) 100g/はちみつ 大さじ2/レモン汁 小さじ1/炭酸水 100cc

■作り方

1.ヨーグルト、はちみつ、レモン汁を泡立て器でよく混ぜ合わせる。

2.①をグラスに注ぎ、炭酸水を加えてよく混ぜる。

 

■ヨーグルトについて

ヨーグルトは、牛乳に乳酸菌を加えて発酵させたものです。牛乳同様の成分を含み、たんぱく質やカルシウムが豊富に含まれています。ヨーグルトは乳酸菌の働きにより、牛乳よりも消化吸収が優れているんですよ。ヨーグルトの上に出てくる水分は、栄養たっぷりなので捨てずに食べましょう。*1

 

宝塚生まれのウィルキンソンタンサンについてと、アレンジレシピを3つ紹介しました。宝塚駅近くを訪れた際には、ウィルキンソンタンサンだらけの自動販売機で炭酸水をグビっと飲んで、一息入れてみてはいかがでしょうか。

 

■参考URL・図書・アサヒ飲料「ウィルキンソンタンサンHISTORY」https://www.asahiinryo.co.jp/wilkinson/sp/history/

宝塚市役所ホームページ「ウィルキンソン炭酸水」https://www.city.takarazuka.hyogo.jp/kanko/kankoinfo/1039767/1041607.html*1

「一生役立つきちんとわかる栄養学」飯田薫子・寺本あい監修 西東社229.269.275ページ


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